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記事 | ARTICLE

干潟の幸

2023.05.02
沖永良部島

沖永良部島は豊かな海に囲まれています。そして干潮の時には、干潟には様々な海の生き物が顔を出します。今回は、そんな島の”干潟の幸”について、紹介します。

島の”ムール貝”

沖永良部島では、二枚貝のことを「ハップイ」と言います。

アサリやシジミ、ハマグリなども全部ひっくるめて「ハップイ」です。

 

でもハップイの中でも、特に美味しいのは「アッサイ」

 

アッサイは、日本語でいうと「イガイ」で、ムール貝に似た貝です。

 

アッサイ(和名イガイ)「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」より

 

昔は、干潮の時に砂をあさると、ハジ クンカシュン「踏んで足をケガする」

くらいアッサイがあったので、

 

ケガをしないように、ワラグチ(草鞋)を履いて砂浜に出かけたそうです。

 

煮汁がとてもおいしかったけど、飲みすぎるとお腹を下すのだとか。

 

♪島むにを聞いてみよう

 

・ハップイ「二枚貝」

 

・アッサイ「イガイ」

 

・アッサイ ヒーガ イカー「イガイを拾いに行こう」

ジャンプが上手なファッショニスト

他に、浜でたくさん取れたものといえば、「トゥビキラザ」という貝。

同じく、干潮の時に、潮だまりなどで取れたそうです。

 

イモガイの一種で、こんな見た目ですが、

ピョンピョン15cmくらい飛ぶことから「トゥビ(飛ぶ)キラザ」と呼ばれています。

 

トゥビキラザ(和名:マガキガイ)「ぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑」HPより

 

お土産で見るような美しい貝ですが、

沖縄では「ハブガイ」と呼ばれるほど、猛毒を持っており、

刺されると大変なことになりす。

 

♪島むにを聞いてみよう

 

・トゥビキラザ「マガキガイ」

あしながタコさん

夜の海には、他にも生き物が現れます。

それは「シーガイ(手長ダコ)」で、細身で手足がとても長いタコです。

 

シーガイ(和名:テナガダコ)HP「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」より

 

このタコは、カニを食べるので、

沖側ではなく、陸側の大きい岩の上を”歩いている”

ことすらあるそう。

 

夜の海は真っ暗なので、

昔はサトウキビ(を絞った、絞り柄)をたばねて、綱で体にくくりつけて、

その先に火をつけて海に向かったそうです。

 

サトウキビは糖分があるからか、

薪のようには燃えず、

火はフチムユン(くすぶる)感じ。

 

くすぶった火でも、大体の道は見えますが、

何かが近づく音がしたら、

 

ぶんぶんふりまわして、

燃え上がらせて明るくしてたそうです。

 

タコの巣は、「トーヌ ヤー(タコの家)」と呼ばれています。

 

水たまりを見ていると、カニの爪や貝殻などが、穴から出ているところがある…

そこを棒でつつくと、足が出てきて、タコが取れるということでした。

 

そうそう、島では、タコの「足」ではなくて

「トーヌ ティー(タコの手)」というそうです。

 

♪島むにを聞いてみよう

・シーガイ「テナガダコ」

 

・トーヌ ティー「タコの"手"」

島の「干潟の幸」いかがでしたか? 

 

いまでも干潮や、夜の海に出かけたら、様々な浜の生き物に出会えるかもしれません。ぜひ、島むにの名前も思い出しながら、探検してみてくださいね。

ことばの学び

LANGUAGE LESSON

ことばのワンポイントレッスンにトライしてみましょう! ランダムに表示される問題文に答えてください。

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Q.

沖縄県・宮古島の西原のことばで、「太陽」は何と言いますか?

What is the sun called in Nishihara-Ikema, Miyako Island?

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