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アマム(ヤドカリ)から考える島の砂浜

2022.11.22
国頭

変わったヤドカリ

ある時、お世話になっている話者の方からこんな写真を見せられました。

 

これは何だかわかるでしょうか?

 

そう、貝を拾って被るヤドカリ。しまむにでは「アマム」と言います。

 

(撮影:佐々木隆さん、2018年8月13日)

 

でもこの「アマム」なんだか変です。一体何を被っているのでしょう?

 

 

横から見るとこんな感じ。

 

そう、このヤドカリ、瓶のフタを殻変わりに使っているのです。

 

それからこんな写真もありました。

 

 

今度は貝殻を被っています。でも、なんだか少し小さそうです。

 

 

横から見るとこんなふう。

 

本当だったら堅い殻で守るべき、

 

身体の柔らかいところが外に見えてしまっています。

なぜこんなことに?

なぜこんなことになっているのでしょう?

 

話者さんが言うには、

 

昔お子さん達と一緒にこの砂浜で貝拾いをした時は、

 

あたり一面に貝殻があって、トラックに積めるほどの貝殻があって、

 

こんなヤドカリもいなかったそうです。

 

でも、いまこの砂浜を歩くと貝殻は殆どなく

 

いい貝殻がないので、”裸”で歩くヤドカリすらいるそうです。

 

砂浜の貝は、お土産品など用として、

 

大量に島外へ送られていくこともあるそうで、

 

話者さんは「貝殻不足で、ヤドカリがこうなってしまっているんではないか?」と

 

心配していました。

 

**

 

言葉を追いかけていると、

 

不意に普段の自分の生活では見えないこと、

 

言葉以上に考えさせられることを教えてもらうことがあります。

 

瓶のアマムに、私達は何を思うでしょうか?

 

しまむにメモ

このお話の中で、話者さんには2つのしまむにを習いました。

「アマム」:やどかり

 

 

「アマンクイ」:ヤシガニ

 

ヤシガニは元々沖永良部島にはいない外来種なので、

 

「”アマム(ヤドカリ)”に似ている」という意味で

 

「アマンクイ」と付いたのかもしれない…ということでした。

写真:筆者が昔見つけたアマンクイ(ヤシガニ)。確かにアマム(ヤドカリ)と似ています。

 

ことばの学び

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Q.

沖縄県・宮古島の西原のことばで、「太陽」は何と言いますか?

What is the sun called in Nishihara-Ikema, Miyako Island?

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