
アイヌ語教室での夏キャンプ
イランカラㇷ゚テ!(こんにちは!)
今回は
ウポポ upopo ・ 座り歌
について紹介します。
ウポポは祭りの際などに、女性たちが車座になって座り
シントコ sintoko ・ 行基
という容器の蓋を軽く叩いて拍子をとりながら歌う短い歌の総称です。この様子から「座り歌」と訳されています。たくさんのウポポが伝承されていますが、それらは地方によってさまざまです。同じ歌だと思われるものでも、地域、あるいは個人によって歌詞や旋律、節回しが違ってきます。特に昔の音源では、裏声を駆使して、呼吸法や歌い出すタイミングも独特な、自由奔放に感情を表現してくるような声をたくさん聞くことが出来ます。それらは決して五線譜(西洋音階)では書き表せない、本物の凄みに溢れています。
ウポポを複数人で歌う場合は、歌い出した人の後から遅れて追いかけて歌う
ウコウㇰ ukouk ・ 輪唱
形式が取られます。そうなると元の旋律の荘厳さに更に拍車がかかったように感じるものです。何曲も何曲も違うウポポを歌い継いでいくこともあります。
「国立アイヌ博物館ウポポイ」という名称もこの言葉が由来です。
今回は平取地方で最もよく歌われるウポポ
「チュㇷ゚カ ワ cupka wa ・ 東の方から」を紹介します。
チュㇷ゚カー ワー カームイ ラン cupka wa kamuy ran
東の方から神が降りてきて
イーワニ テッ カ オーレウ iwani tek ka orew
アオダモの枝に留まった
イーワ トゥイサㇺ iwa tuysam
岩山のそばで
エータンネー マウ アーヌー etanne maw a=nu
その長い響きを私たちは聞く
長い年月、歌い継がれてきたせいか歌詞の意味がはっきり読みとれないウポポもたくさんあり、これも解釈が難しいものの一つです。ただ、ここに出てくる神は梟のことだと言われており、その神秘的な情景イメージと寂しげな旋律が相まった、とても不思議な魅力に満ちたウポポだなあと思います。
ヤクン パㇰノ ネ。スイ ウヌカラン ロー!
(それではここまでです。またお会いしましょう!)
(関根健司)
Loading...







