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戦争中に日本兵と祖父の通訳をした話

2021.05.27
竹富島

松竹美智恵さんの話

松竹美智江さん(昭和10年生まれ)が戦争中に日本兵と祖父の通訳をした話。

 

かーらよ んまぬ きった。
(あっちから 馬が 来た。)
 
隊長が(うちの敷地内に)入ってきて(馬を)つないだ。
 
祖父:くぬ 戦争や ただーい しゅーさどぅ なだ?(この戦争はどんどん強くなるのか?)
日本兵:それはわからん(うれや っしゃぬとぅ)
 
祖父:のーさにどぅ 人ゆ だってぃ くらしや(何の道具で人をたたき殴る(殺す)のか?)
美智恵さん:[どう訳そうか迷って] どういう武器を使うか、と聞いてます
日本兵:それは言えない(うれやよ あんざるぬとぅ)
 
祖父:くぬ 戦争や いちどぅ 終わりや(この戦争はいつ終わるのか?)
日本兵:これもわからん(うりん っしゃぬとぅ)
 
祖父:あいた うれや ぬーん っしゃんすんせん(それならこの人は何も知らないね)
 
(「八重山ライブラリー」より)
 
 

書き起こしと翻訳について

書き起こしと翻訳は中川奈津子が『竹富方言辞典』を引きながら行いました。

間違っているかも知れませんのでお知らせください。

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Q.

沖縄県石垣島白保のことばで、「太陽」は何と言うでしょう?

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